では、実際にGoogle Apps Script (以下、GAS)を使ってみましょう。 GASは専用のエディタを使って記述します。 専用のエディタといっても、お使いのPCにソフトウェアをインストールしたり設定したりする必要はありません。エディタはGASが使用できるGoogle Appsアプリケーション内に用意されています。 ここでは、Google SpreadsheetのGASエディタを使う方法を紹介します。 まず、Google Spreadsheetで新規のスプレッドシートを作成してください。 次に[ツール] →[スクリプト エディタ..] の順にクリックしてGASエディタを開きます。 エディタはブラウザによって別ウィンドウで開いたり、別のタブで開いたりします。 ![]() このエディタ内にGASを記述することができます。 また、エディタはGASを実行したり、スクリプトがうまく動かないときに調査する(デバッグ)機能も持っています。つまりGASエディタはGASを動作するために必要な機能を全て備えている開発環境だと言っていいでしょう。 GASエディタを使って初めての簡単なスクリプトを書く前に、GASエディタが持っているいろいろな機能をみておきましょう。 1. スクリプトエディタ GASを編集するためのエディタです。 スクリプトのハイライトや行番号の自動表示、コード補完機能を備えています。 スクリプトエディタ上部のメニューから [ 実行 ] を選択すると、実行したい関数を選んで実行することができます。 メニュー下の青い三角のアイコンをクリックしても関数を実行できます。 その場合は、画面右側のリストボックス( helloWorld と表示されているところ ) で実行したい関数を選択します。 3. デバッグ 実行ボタンの右側に虫のアイコンがあります。 これをクリックするとデバッガが開きます。 デバッガはエディタパネルの下部に表示されます。 にこのデバッガを使うと、実行時のスクリプトの動きを細かく検査することができます。 どうしてもエラーが改善されないときなどに重宝します。 デバッガの使い方は後ほど詳しく解説します。 4. トリガ GASでは、完成したスクリプトをどういうタイミングで実行するかを選択することができます。 その機能を「トリガー」と呼んでいます。 メニューから[ トリガー ] ->[ Current script's triggers... ]を選択すると、トリガーの設定画面が開きます。 開いたダイアログから、「No triggers set up. Click here to add one now.」をクリックします。 この画面でどのタイミングでスクリプトを実行するかを設定することができます。 トリガーを使うと、例えば スプレッドシートを開いたときにスクリプトを実行するとか、一時間ごとに実行するという自動処理を簡単に実現することができます。 トリガーについても後ほど詳しく説明します。 <<はじめに | Hello World!! >> |
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